2018/12/15
ハンバーガーの歴史を辿る

【ハンバーガーの歴史を辿る】

 

近年では日本でも多く普及し、個人店からフランチャイズまで多くのハンバーガーショップが存在する。そもそもハンバーガー(hamburger) とは、焼いたハンバーガーパティを専用のバンズに挟み込んだサンドイッチの一種であり、アメリカ合衆国を代表する国民食、アメリカ料理である。ハンバーガーの誕生については複数の説があるが、18世紀後半から、19世紀初頭にかけて、アメリカ合衆国内で広まり、今や世界中から愛されている料理である。今日はそのハンバーガーの起源とその魅力についてお楽しみいただきたい。

 

 

『挽肉料理のルーツ』

もともとハンバーガー(挽肉料理のルーツ)は13世紀までさかのぼる。モンゴル系遊牧民族のタタール族は、馬の生肉を食す習慣があった。筋張った馬肉を食する際に食べ易くミンチにしたことや、細かく刻んだ玉ねぎを混ぜたり、胡椒や香辛料で臭みを消すなどの工夫が施されたことが、ハンバーガーの由来とされている。当時はタルタルステーキとして楽しんでいたそうだ。その後、馬肉から、入手しやすい牛肉へと変わっていく。

 

モンゴル系遊牧民族が食していた馬肉のステーキ。Wikipediaより

 

『ハンバーグが生まれた街』

18世紀初頭、そのモンゴル系遊牧民族から伝わったハンバーグは、ドイツの港町、ハンブルクで話題となる。ハンブルクでは牛肉や豚肉の合挽肉が使われたり、肉が足りない時は、パン粉をつなぎとして使われるなど、より現代に近い工夫が施され、労働者の人気料理になるなど、ヨーロッパで独自の発展を遂げた。この時、パンに挟んで食べていたか定かではない。が、ハンバーガーはドイツで生まれたと言われているのはこんな背景からである。しかし、ハンバーグがドイツ発祥というのは間違いなさそうだ。

 

 

18世紀~20世紀前半、多くのドイツ人がハンブルク港から船出してアメリカに移住する。そして現地のアメリカ人は、ドイツからきた彼らが食べている焼き上げたひき肉料理を「ハンブルク風ステーキ(ハンバーグステーキ)」と称した。ハンバーグと言う、名前の誕生だ。

 

『やはりアメリカ料理だった』

 

その後アメリカでは、そのハンバーグをバンズ(パン)に挟んで食するようになった事が、ハンバーガーの誕生であろう。1904年、アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会の会場で生まれた説や、コネチカット州の食堂で開発されたと言う説など様々だ。1920年代に、ビリー・イングラムとウォルター・アンダーソンの2人がカンザス州に1個 5セントでハンバーガーの販売を始めた。それがホワイトキャッスルである。正方形に作る小ぶりのハンバーガで有名だ。のちにアメリカ中に店舗が拡大し、これがハンバーガーチェーンの先駆けになったという。

 

 

『最も愛されるアメリカ料理』

 

その後1940年代にはマクドナルドが創業し、ドライブインが評判となった事でアメリカを中心に各国に広まった。その長い歴史を経て誕生したハンバーガーは多くのアメリカ人に愛され、今ではアメリカを代表する、世界共通の料理として愛され続けている。様々な具材を挟んだり、ソースやバンズを変えるなどの工夫がそれぞれに行われ、フランチャイズ店の発展、街場のバーガースタンド、高級レストランなどでも食べられる最高の料理と発展を遂げたのであった。