2019/03/27
【ハンス J. ウェグナー】

【ハンス J. ウェグナー】

 

デンマークが生んだ、デンマークで最も実力あるデザイナー、ハンス J. ウェグナー (1914-2007)。彼は生涯に多くの家具を世に送り出しているが、最も多く制作したのは椅子である。これまでに500脚以上の椅子をデザインし、世界的に高い評価を受ける椅子の巨匠だ。

 

1914年、デンマーク・トゥナー市に生まれ、靴職人の父を持つ。幼少期から家具職人を志しH.F スタルベアーグの元で家具を学ぶ、秀才であった。

 

彼の家具に対する考え方、捉え方は、よりシンプルにする事によって生まれる。椅子に関して言うならば、脚や座面、背中、アーム、フレームを最小限に削ぎ落とす。こうして作られるものが、彼のデザインとして現れる。と彼も豪語していたと言う。それによって作られた、描かれたのが「デニッシュモダン」なのである。現代にもウェグナーの作品は多く存在し、多く愛され続けている。デニッシュモダンを牽引したデザイナーだ。

 

【デニッシュモダン】

シンプルなフォルムや、籐張り加工といった見事な素材の使い方をしたデザイン。カール・ハンセン&サン社は、ミッドセンチュリー期に多くのデザイナーを世に排出してきた。カール・ハンセン&サン社が作り上げてきたスタイルといっても過言ではない。今だに数多くのデザイナーが手がける、椅子などの家具を製作販売している。一般的なインテリアを始め、少しコアなファン層からも絶大の支持を得ている。ハンス J. ウェグナーの家具は今も尚、カール・ハンセン&サン社が手掛ける。

 

ウェグナーのシンプルなデザインは、ウェグナー自身がシンプルの究極を求めた結果のデザインと先ほども述べた。しかし単なる引き算をしているだけではなく、ウェグナーの家具職人としての技術や知識が非常に高く、木材などの素材に対する探究心によって必然的に生まれたと言える。1943年、ウェグナーは自身のデザイン事務所を設立。1949年にカール・ハンセン&サン社に椅子をデザインして以降、猛烈な反響を呼んだ。その後も勢いを増し数々の名だたるデザイン賞を受賞。また世界の有名美術館でも多くの作品が永久コレクションされている。風格あるホテルロビーやオフィスなどで見かけたら座って感じてほしい。