2019/05/04
音楽の楽しさと、その歴史

音楽の楽しさと、その歴史

 

音楽は人間にとって必要不可欠である。それぞれに聴く音楽がちがい、勿論シチュエーションや、タイミング。リズムを刻む者もいれば、そうでない者。メロディーを感じる者もいれば、歌詞を感じる者。聴き方は人の数ほど存在するものの、共通して言えるのが、日々の生活で音が聴きたくなると言う事だ。そしてそれは各々のライフスタイルの一部となり、写真や文章などでは現す事が出来ない、思い返す事が出来ない、音ならではの、その空気感が存在するのは事実。そして音楽に正解はない。音楽の歴史を辿れば様々な音楽の意味やその魅力は、より深く楽しめるだろう。今日は、音楽のジャンルとその歴史について考えたい。

 

 

音楽の歴史を辿れば古代時代まで遡るが、今回は近代音楽に触れて行く。細かく分ければものすごい数のジャンルになる程、歴史とともに音楽のジャンルは増えている。近代の音楽の元的に位置するの『リズム・アンド・ブルース』を軸に考えて行きたい。『リズム・アンド・ブルース』は文字どおり、リズムに乗りながらブルース感のある歌を叫ぶように歌うのが特徴的であり黒人音楽として発祥して行った。1943年の戦前には確立はされていなかったものの、戦後、1947年頃には多くのシンガーが存在し、その後の世界の音楽史に大きな影響を与える事となる。そもそも、1920年頃に発祥し始めた、『ブラックミュージック』と言われる黒人音楽『ブルース』が起源とされている。『ブルース』が生まれ、『ゴスペル』が広がった。1947年以降、『ブルース』『ゴスペル』などと言ったブラックミュージックの影響から『リズム・アンド・ブルース』へと発展していった。

 

 

1954年以降に生まれた『ロックンロール』は白人カントリーと黒人ブルースの融合から生まれたジャンルと言われ、8ビート、スリーコード、エレキギターを基調とするサウンドが特徴ではあるが、『リズム・アンド・ブルース』の影響も相当大きかったと言われている。その後1960年代初頭の『リズム・アンド・ブルース』は『ソウル・ミュージック』とも呼ばれるようになる。ほぼ自然発生的に呼ばれるようになった『ソウル・ミュージック』と、その元となる『リズム・アンド・ブルース』との明確な線引きは難しく、レコード店などのジャンル区分などは『ソウル/R&Bなどとして同一的に扱われる事が多い。ブルースやゴスペルなどと並んで『ファンク』が登場した1960年代中盤から70年代中盤にかけて、ディスコでは、『ファンク』や『ソウル・ミュージック』などが『ディスコ・ミュージック』として流れていた。

 

 

1970年代初頭、アメリカ・ニューヨーク・サウスブロンクス地区、ヒスパニック系の貧困地区から生まれた音楽が『ヒップホップ・ミュージック』だ。ソウルやブルースなどの影響は少なからずあるが、一つの文化としてみて、ヒップホップは独特であるようにも見える。近年では、時代の音楽を作るのは常に『ヒップホップ・ミュージック』と豪語するものも多くいる。同じ頃、ジャマイカでは『レゲエ・ミュージック』が発祥した。レゲエもまた、他の音楽にはない独創性があり、その土地の文化や状況が詰まったミュージックであるものの、『リズム・アンド・ブルース』が大きな影響を与えていると言われている。また1980年代頃『ソウル・ミュージック』から発展した『ブラック・コンテンポラリー』は、メロディアスで甘いバラードを特徴としたスタイルだ。多くの黒人シンガーが世に出始めた時代であり、未だに多くの影響を残している。日本では『ブラコン』の名称で多くのテレビCMやクラブミュージックなどで使われるようになり始め、再び『R&Bと呼ばれ始める。しかし、1950年代前後の『リズム・アンド・ブルース』と、呼称は同じであるものの、当時の黒人音楽を知るものや、聞いていた層にとっては、現在の『R&Bの存在に違和感を覚える者も多い。

 

 

また、アメリカ合衆国南部で発祥した音楽ジャンルである、『カントリー・ミュージック』の歴史は長く、1920年代に遡る。日本のフォークシーンなどに大きな影響を与えている他、1950年代から西洋で発祥した現代的ポピュラー音楽『ポップ・ミュージック』にも、大きな影響を与えている。『ポップ・ミュージック』とは、通称『ポップス』などと称され、ポピュラーな音楽として人気のある音楽を指す。『カントリー・ミュージック』『ブルース』または『ロックンロール』『ラテン』『ラップ』など様々な要素を取り入れた音楽ジャンルの一つであり、かなり広い範囲で括られている。ビートルズやローリングストーンズなどはその例として挙げられるが、彼らをロックと認識するものも多く存在する。

 

 

音楽ジャンルはまだまだ存在するがきりがない。イタリアで発祥し歌劇と言われる『オペラ』や、ポップ・ミュージックにおける合唱スタイルの『ドゥーワップ』。『サザン』や、『テクノ』『サイケデリック』など、見渡せばキリがない程だ。近年では大きな野外フェスなども開催される『EDM』は、世界中から注目が集まる新たな音楽ジャンルとして発展している。細かく見ていけば一つ一つのジャンルには歴史があり、好きな音楽のジャンルを掘り下げる事で楽しめる音楽が存在するだろう。その音楽ジャンルの歴史は、単なる音楽やアーティストだけではなく、その国、またはその街の情景を映し出す事や、その時代の出来事を映し出すだろう。ただ一つの作品やそれらのアーティストが一つの音楽ジャンルに縛られる必要もない。いわゆる歴史の変化などによって作られてきた音楽にジャンルとして名前を載せているのであって、捉え方は聴く側の解釈が全てだと思う。音楽を楽しむ上での、少しの興奮が湧けば幸いだ。