2021/03/13
原産地呼称

原産地呼称

 

テキーラの特徴である原産地呼称。その名の通り、「産まれた産地、指定された地域を、名前として呼ぶ事ができる」制度である。

わかりやすい例を挙げれば「シャンパン」という表記のスパークリングワインは、フランス、シャンパーニュ地方で造られた物のみをシャンパンと呼べると言うこと。

正確には『原産地名称保護制度』と言い、農業に関するヨーロッパの制度の一つで、農産物や食品の原産地名そのものを独占的、排他的に利用できる権利を保護する為のものだ。

 

テキーラの原産地呼称

テキーラにも原産地呼称があり、限られたメキシコの5州でのみ造る事ができる。また蒸留もテキーラ地区とその周辺の蒸留所である事が条件とされている。

テキーラの原料である、アガベ・アスールはメキシコと、オーストラリアの中心部と、南アフリカ一部の気候でしか生育は難しいが、メキシコで生育されたアガベアスールのみ、テキーラに使用する事が許されている。

メキシコで、生育されているアガベ・アスールは純血を守るために交配して種子を作る事はせず、株分けのみで増やしている。これらも全て、CRT(テキーラ管理評議委員会)によって厳しく管理されている。

限られた5州の地域

 

歴史

メキシコのテキーラが原産地呼称となったのは1974年。

5つの州と限定し、アガベアスールの生育や蒸留所など、CRT監視の元、厳しく管理されている。

テキーラの原産地呼称制度を取得した1974年以降、テキーラの消費量は著しく成長し、今では原産地呼称の2代成功とまで言われている。『テキーラ』と言う名前は、『メスカル』以上に全世界に知れ渡り、今では知らない人がいないほどだ。

 

周りの原産地呼称

冒頭でもお話ししたシャンパンは原産地呼称である最も有名なモノだが、他にもフランスワインの「ボルドー」や、「シャブリ」、「マルゴー」。

他にもイタリアワインや、チーズ、ハムなどの食材に表記されている『DOC』または『AOP』も原産地呼称保護制度の印である。

 

日本の原産地呼称

日本の原産地呼称は「GI」と表記されており、ワインに関して「GI」が制定されているのは、山梨と北海道の2つ飲みである。

他にも、夕張メロンや松阪牛など、ワイン以外にも原産地呼称の物は多々存在するが、古くからの製法を守り、味や文化を守り抜く素晴らしい制度と言える。